2024年入試問題 傾向分析

令和6年3月5日(火)

令和6年度 入試総評  国語科

1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して

出題形式:
小問集合問題  小説  古典(漢文)   資料の読み取り
出題数:
全体の設問数は昨年同様。
大問4 設問18 小問26(小問数が前年比4問減少)
今年の特徴:
  • 説明文が出題されなかった。(令和4年度は小説のみ 令和5年度は説明文のみ)
  • 文章を読んで2つの時代の共通点・相違点を身近な例をあげて記述する問題が出題された。
  • 資料の読み取りで着目したところと感じたことを記述する問題が出題された。
  • 国語常識の問題では,干支が出題された。(知識問題ではなく,資料から判断)
難易度:
全体的には,昨年並み。記述問題の割合は昨年程度だったが,身近な例をあげる問題や,資料をもとに自分の感じたところを記述するなど,思考力・判断力・表現力が問われる問題が全体的に出題され難易度が依然高めの出題となっている。

2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)

  • 小問集合問題
    昨年同様,漢字の知識と,基本的な国語の知識・読解力・表現力をみる問題が出題された。発言の意図を汲み取る読解力が必要となり,若干難易度が高い問題であった。
  • 小説
    干支に関する問題が出題。知識問題ではなく,「時間帯を表す読み方」を資料から判断する問題だった。問七の江戸時代と現代の共通点・相違点を身近な例を用いて記述する問題が出題された。共通点・相違点を読み取り,論理立てて記述する力が求められる。
  • 古典
    漢文「蒙求」からの出題。登場人物と場面の把握を丁寧に行い,解釈しながら読み進めて行けば正解できる問題が出題された。
  • 資料の読み取り・話し合い
    チラシとウェブページの資料を読み取り,チラシを完成させる問題,資料を読んで自分の感じたことを記述する問題が出題された。

3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)

記述問題では,中間点をとりやすい問題が多かった。(記述問題は中間点あり)採点基準は基本的に学校判断。

4. 総合所見・その他

1. 難易度は令和5年度とほぼ同程度。出題形式はようやく落ち着いてきたと思われる。
2. 小説・説明文の出題は,隔年での出題になると思われる。
3. 総合的な国語力(思考力・判断力・表現力)が要求される。

以上