2025年入試問題 傾向分析
令和7年3月4日(火)
令和7年度 入試総評 社会
1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して
出題形式: 大問4題(1は3分野の小問集合) 分野間の出題数は3 分野ほぼ同じ(地理33点 歴史33点 公民34点) |
出題数: 設問数25問(昨年同様),小問数38問(昨年から5問増) 完全解答9問(昨年より3問減),漢字指定の語句解答なし(昨年同様) 文章記述11問(昨年より2問増,配点計38点 昨年より3点増) |
今年の特徴: 文章記述が更に増加したが,知識を基に答える問題も増えた。資料や図は多いが,問題によっては,深い理解を求められないものも見られた。 『よく出題される問題』(北海道に関する問題)では,北方領土の島の名前の問題や北海道・北東北の縄文遺跡,アイヌ民族に関する問題等例年以上に出題された。 |
難易度: 昨年からやや点数が伸びると考えられる。(昨年は38.3点)。 文章記述の配点が増え,資料に関する問題が引き続き増加傾向にある。 |
その他: 道教委の方針通り,今年度も北方領土の問題が出題。 ※北方領土からの出題は14年連続である。 |
2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)
1 3分野の小問集合問題 <地理11点,歴史11点,公民12点 計34点> 地理:モノカルチャ―経済の記述や知識を問う問題も資料とあわせて出題された。 歴史:切手から沖縄の置かれていた立場を記述する問題が出題された。 公民:違憲審査権の記述や知識を問う問題も資料とあわせて出題された。 2 歴史総合(日本の歴史と関わり深い船の資料から出題)<22点> 問1 資料を時代と内容で分類する問題。 問3 資料から田沼意次の政策の背景と目的について説明する問題が出題され,資料の内容についてのより深い理解が求められた。 問6 「一億総中流社会」というキーワードに辿り着いた上で資料を選ぶ問題が出題された。 3 地理 <A世界地理11点,B日本地理11点 計22 点> A 世界地理 問2 地球温暖化と海面上昇を結び付け,記述する問題。 問3 写真から家の工夫を読み取り,気候を踏まえた効果を記述する問題。 B 日本地理 問3 京都における景観を守る取り組みをいくつかの資料を基に読み取り,記述する問題。 問3 京都市が出した資料の住民と観光客への意図を答える問題。 4 公民総合(政治と経済)<22点> 問5 衆議院の優越について記述する問題。 問6 円高の及ぼす影響を考察し,記述する問題。 |
3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)
正答表通り。 |
4. 総合所見・その他
・記述問題で資料を読み取って答える問題が多く出題された。 ・普段から資料から読み取るべき情報を理解し,表現できるように学習してほしい。 |
以上